パチンコにまつわるコラム|MGK 宮山技術研究所

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パチンコにまつわるコラム

第9話 「雑誌業界よもやま話」

今回は、パチンコ雑誌副編集長との居酒屋飲み話をインタビュー形式でお送りします。

■業界のシバリってあるんですか?
憲法21条。表現は自由だ〜!(笑)というわけで、個人的にはシバリが無いと信じてます。しかし、昔のパチンコ業界に比べマスコミの立場が弱くなった事は否めない事実。以前はパチンコ台が導入されるやいなや単発打ちだ、保留は2個までしか点灯させるな等、凄まじいまでの効果を発揮する攻略法が存在。しかし、攻略法たるものホールの損失以外の何者でもなく、もちろんホールには煙たがられ、そのような攻略される可能性がある台は売れなくなり、売れたら売れたで信用をなくし、次機種が売れなくなる。
そんな背景があり、攻略ネタを載せる事を嫌がるメーカーが増加。また、機種寿命が短くなった昨今、機種寿命を延ばしたいメーカーの思惑もあり、攻略誌の情報解禁を制限。時期毎に出して良い情報を事細かに書き出してくれる親切丁寧なメーカーさんも出てくる始末。そんなこんなで、それを厳守できない出版社は出入り禁止、情報提供禁止などという、大変ありがた〜い仕打ちも(笑)。しかも、近頃は版権モノが当たり前な御時世。よって、版元(メーカー)チェックという昔では有り得ない事が出てくる始末。これがまた大変ったらありゃしない。正直ウザイ!締め切り直前に「ココを直せ」とか「写真を差し替えろ」なんて言われようもんなら、「報道(表現)は自由だ〜!」ってギター片手に拳を天にかがけたくなるってもん。

第9話「雑誌業界よもやま話」

メーカーとの仲の良し悪しというのは、全く無いといったら嘘。もちろん、人間関係もあるからページを多くしたりしたい気持ちは分かる。でも、僕はやらない。なぜなら、読者がその機種の情報をそれほど欲してないから!まあ、本当に自分でも心底良いと思えれば拡大しますけどね。そう編集権は我らにある。表現は自由だ〜!!

■営業部や広告部との確執はあるんですか?
これらの人たちは僕らと比べて、ちゃんと働いているのかな〜?(笑)しっかり営業して書店やコンビニの入荷数は、ソコソコ確保しているみたいですけど。こっちが胸を張って「この本は売れるからもっと部数を増やして欲しい!」と頼み込んでも「この類は売れた前例がないからね〜」とか保守的な意見ばっか。そんな事ばかり言ってちゃ、真のパイオニアにはなれないぞ〜!!と思うんですがね。まあ、こちらが自信持って言って部数を増やしてもらってコケたこともあるので、仕方ないか!?(笑)
広告部は最近、こちらの意向を尊重してくれて、攻略会社の広告を無くしてくれるという偉業を達成!以前は、かなりグロい攻略会社の広告も載っていたようで、あまり良い噂を聞いたことがなかったため、無くして欲しいと編集からもお願いしていた次第。この広告って、弊社は広告部がほぼ独自で仕事を取ってくるため、編集サイドでは載っている広告の詳細まで実際は掴めない。でも、そんな悪い噂を聞いて黙ってたんじゃ、何のためにチ○ポが付いているのか分からん。まあ、表紙周りくらいは格好良い広告を取って来てね、広告部さん!!
とは言うものの、基本的には結構風通しは良い会社なので、そんなに確執モード突入なんて事は少ないですよ!

■発行部数や締切について、物申す事は?
僕の担当している定期誌は弊社のパチンコ誌の中では発行部数ナンバーワン!(自慢)まあ、他社を含めてナンバーワンにのし上がるのが当面の目標っす!!
締め切りに関しては自分的には常に優良進行なので(笑)、そんなにキツくない。もちろん締切前は怒号が飛び交うような忙しさだけど、当たり前なので慣れてしまったし、それくらいじゃないと他社に負けないくらいのスクープネタを載せられないからね。もちろん、デザイナーや印刷会社とは本気でモメますが・・・!!
営業部さん、発行部数をもっと増やす努力をヨロシク!

■他誌との攻防はありますか?
もちろん有り!他誌も含めてパチンコ誌には各々の性格というかウリにする部分が違う。だから、自分の得意分野はもっと伸ばしていこうと思うし、さらにライバルの得意分野は、追い抜いてやろうと思う。具体的には、機種の解析を得意とする所、ビッグネームなパチプロのコラムをウリにする所、ボーダー理論(釘)だけで勝負する所、オカルトを含め攻略ネタをどこよりも多く掲載する所、本当に色々ある。でも、自分としてはもっと今まで以上に読者(一般パチンカー)の声に耳を傾け、新しいネタをどんどん出して、パチンコ紙媒体のジャンヌ・ダルクになりたい。女かよ!?

■上司との人間関係はどんな感じですか?
基本的に、我が編集部は変態の集まりです。一番多いのはパチンコ馬鹿。夜10時に仕事が終わっても、そこからはホールの仕事人!その最高峰が僕の上司です。誰よりもパチンコを打つ。だから、編集部にはほとんど居ない(笑)。でも、それが一番だと思う。だってパチンコの雑誌を作っているんだから。担当機種の打ち込みが足りないと怒られますよ〜!
そして、我が上司はどんどんチャレンジさせてくれる。基本的には新しい意見や試みは尊重してくれる。だから、遣り甲斐もあるし、雑誌が完成した時の達成感はメガトンザウラー級。まあ、B型の人なので、たまに意見がぶつかって大変な時もあるけど、次の日には忘れてくれますからね!!

■パチンコ雑誌のもたらす歴史的意義と経済効果
パチンコは本当に歴史のある娯楽の殿堂ですからね。その伝統を守って、いや更に大きく発展させたいと思う。もちろん僕がパチンコを大好きだから。そして、その価値観を共有する人々がいる限り、本は出していきたい。本を読んで、パチンコを打ちたくなり打つ。また、本を読んで勉強して、パチンコで勝つことが多くなる。反対にパチンコを打って、気になる演出や機能があって本を読む。どんな形でも入りでも構わないと思う。でも、より多くの人にパチンコを知って欲しいし、楽しんで欲しい。もちろんお金のかかる遊びだから、知らないと怖い。でも、本を読んでパチンコの楽しみ方を学んで欲しい。自分を見失う事がないように。
そう、その先にパチンコの経済効果があるのだと思う。まだ不況から脱せられない日本をパチンコによって少しでも好転してくれれば、これまた本望!でも、あんまり住宅ローン金利は上がらないで!!

■P誌に居てよかったなとシミジミ思う事
正直、配属当初は好きになれなかった(爆)。でも、それは僕の考え方が間違っていた、というか小さかったから。
以前の僕は釘重視の完全ボーダー理論。それ以外のものは、一切受け入れない小さい人間。しかし、色々な人(読者)に触れ、本当に世の中にはパチンコを色々な楽しみ方をする人がいる事が分かった。もう、目から鱗。そこからは色々なモノがホールでも見えるようになった。あんなに回るのにあの台はなぜ1回も大当たりしないのか?確変率は50%なのに、なぜ20連チャンもしたのか?もう、これは数学的に解明できないレベルなのかもしれない。だから、どんな人も経験に基づいた、そして研ぎ澄まされた勘による必勝法がある。そんな楽しみ方、勝ち方を知った時、僕はこの本が好きになった。そして、もっと読者目線で、もっとパチンコが楽しめる本にしようと日々思っている。
読者からのハガキの数は業界ナンバーワンの弊社。そのハガキに書かれていて、一番嬉しい事。「P誌は馬鹿!」これ以上の褒め言葉は無い。遣り甲斐を一番感じる瞬間デス!!

■今年の秋までには殴ってやりたいアイツの事を教えてください
基本的に人を好きになるのが多く、憎いと思わないタイプなので心配には及びません。

インタビューという形式での飲み会は、2時間を越えるものでした。 かなり酩酊しながらも、パチンコに対する熱い想いを、ヒシヒシと感じさせる編集マンでした。

回答者は、30歳代、子持ち、北海道生まれP誌のA氏。インタビュー場所は、弊社徒歩5分の居酒屋ボックス席です。